どこかで一度は見た事がある文房具を素材とし、ミニマルな反復レイアウトが独特の心地よさと世界観を生み出す土屋靖之による個展となります。

絵画でも彫刻でもなく平然とタイトに並べられた文房具を作品へと落とし込む手法はレディメイド、ポップアート、ミニマリズムを更に変化させた興味深い文脈を見ることができます。

大阪では初の個展となります。ぜひ足をお運びください。

gekilin.

デジタライゼーションの進展に伴い、ビジネスの現場で存在感を失いつつある文房具たちに、アートという新たな舞台を提供することで、彼ら／彼女たちのビジネスとアートのパラレルキャリア（本業を持ちながら、第二のキャリアを築くこと）を実現させています。

コロナ禍によりリモートワークが進展し、仕事の様式が大きく変化しました。この変化に着目し、「ビジネスの現場で存在感を失いつつある文房具たちに、アートという新たな舞台を提供する」ことをテーマに掲げ、文房具を使用した作品を制作してきました。

現在、コロナ禍は収束しつつありますが、仕事の様式は完全には以前のように戻らず、このテーマは一時的なものではなく、永続的なものとして、今後も重要性を増してくると考えております。

本展は、文房具を意味する「Stationeries」をタイトルに冠し、コロナ禍の期間に制作した文房具作品の集大成となっております。本展を通じて、文房具作品が皆様に新たな視点を与え、その美しさや面白さを味わっていただけましたら幸いです。

土屋靖之