シケル
SHIKERU
Tartz
タルツ
2023/03/20 - 04/01
モノは古くなると例えば"アンティーク"へと昇華される。
アンティークとなったモノには深みの増した空気が漂い、あわよくば価値が増していく。しかし大半のモノは"ゴミ"へと分別される。リユース、リサイクルとして新たな資源へと回されるものもあれば、火の中、土の中、海の中で死後へと落ちるものもある。
アートの世界においても、ゴミを利用した作品が多く作られ、大量生産、大量消費への警鐘を鳴らしてきた。一方でそういった急激な発展と、猛烈な反省のアップダウンの中で生まれたエネルギーもあったと思う。サウナで暑くなった身体を冷水に浸した瞬間、細胞が活発化するあの感覚に近い。
私の人生も、生まれて間もなく経済のバブル期を迎え、成人になる頃にはダウントレンドへと突入し、アップダウンの中で生まれたエネルギーがあった。そのエネルギーをアートという手段を使って、現代の価値へと接続する事はできないだろうかと考えた。
過去のエネルギーをアンティーク化し、自然と目を逸らしていることへ目を向けたい。
2023.03 Tartz
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鮮やかなトリッキーさが光る作品群をぜひご堪能ください。
gekilin
Tartz タルツ
京都在住。
グラフィックデザインを生業としながら、そこでは表現しきれない概念を作品化する。主に"価値のリユース"という考えを元に作品ごとにコンセプトを立てて制作。さまざまな理由によって存在価値を失くすものを分解、再構築し、作品へと昇華する。対象はすでに捨てられたものから、これから価値を失うだろうと思うものまで、有形、無形は問わず。デザインによって生産されたものがやがて価値を失う時、それを受け止める事ができるのはアートと考える。
略歴・受賞
2006.04 成安造形大学デザイン科グラフィックデザインクラス卒
2018.04 活動開始
2018.08 Independent Tokyo 2018 出展
2019.08 Independent Tokyo 2019 出展
2019.12 usium by ubies 本線ラウンド進出
2020.12 UNKNOWN ASIA ONLINE 2020 レビュアー賞受賞
2021.04 beyond.-the select exhibition- / gekilin
2022.09 UNKNOWN ASIA ONLINE 2022 レビュアー賞受賞
2022 11 「AIR WORK」 アーツ千代田3331