池田孝友

Ikeda Kosuke

 

「Ikemation2.0」

 

2026.02.28 - 03/23

 

Ikemation 2.0について

 

Ikemationは、池田孝友が描きためてきたドローイングを起点に、AIによる作画を通して新たなビジュアルを生成していくアートプロジェクトです。

これまでIkemationでは、完成した一つ一つの作品に対し、そのタイトルや解説文もまたAIによって生成されてきました。

 

そして今回、その解説文を楽曲として再構築する試みが新たに加わり、プロジェクトはIkemation 2.0へと進化しました。

Ikemation 2.0では、作品の解説が「読むもの」から「聴くもの」へと変換され、鑑賞者は楽曲として流れる解説を聴きながら、絵画と向き合うことになります。

 

視覚と聴覚が重なり合うことで、Ikemation 2.0は、絵を鑑賞するという行為そのものを拡張し、これまでにない新しいアート鑑賞のスタイルを提示します。

 

池田孝友

 

 

【Ikemation2.0 ギャラリー解説】

今回の作品群につきましては、内容をご理解いただきますと更に作品をお楽しみいただけますので、ギャラリーとしての作品解説を記していきます。

まず池田孝友は「変化し続ける事」を制作テーマとし、絵画、立体、インスタレーションなどジャンルに縛られる事なく、思いついたアイデアを毎月発表するプロジェクトを15年以上続けているアーティストです。

その中で2012年より「イメージの増殖を続ける」事をテーマとした「Brimage」という、意味を持たない不思議なキャラクターのようなドローイング作品を3000体ほど描き続けました。

そしてAIが高度に発達した現在に、過去にBrimageで描き溜めたキャラクターをAIに読み込ませて自身の作品を「変化」させています。
「イメージの増殖を続ける」事をテーマとし始めたプロジェクトが10年以上の時を経て、再びAIの力により更なる「変化」と「増殖」を続け出したという、まるで伏線回収のような作品となります。
元の作品自体が意味を持たない破茶滅茶な絵であるからこそ、そこから生成される絵は、現在のAIの持つ不気味さや気持ちの悪さ、座りの悪さを更に増殖させ、AIと人間の絵画の境界線を揶揄するように露呈させています。


そして更に生成された画像を再びAIで、作品タイトルの命名と作品解説もさせています。
この内容も実に当たり障りの無い、目が滑るような、頭に入ってこない内容です。
そんな解説文を歌詞にして次は音楽もAIに作らせて歌わせています。
この音楽も何かどこかで聞いた事があるような、しかし思いがけずカッコいいフレーズが入っていたりするのですが、何せ歌詞が面白くない作品解説なので、これも全く頭に入って来ない、感情移入できない、気持ち悪い音楽に仕上がっております。

以上が池田孝友の新作「Ikemation2.0」となります。つまり池田がAIをオモチャにした事で生まれる、違和感や気持ちの悪さを柔らかく叩きつけながら、自身の制作テーマである「変化する事」「増殖する事」を継続して提示するコンセプチュアルな現代アートとなるのです。こちらをご理解いただいた上で作品群をご鑑賞いただくと、更に深くお楽しみいただけます。
ぜひご来場ください。
(音楽はQRコードからスマートフォンで聞けますのでイヤホン、ヘッドホンをご持参される事を推奨いたします。)